再生(試みとしての)
自らがみずからを名付ける
そこには死への意思と生への意思とが二重写しとして立ち上がる
誕生の際に 与えられるものとしてでなく
持つものとして名を帯びる者が
どこにいるのか?
錆びつつある銅版にひらがなで刻まれた
楷書体と言うにはくつろいだ風体をしたその橋の名は
幾度か 素材を変えつつ掛け直されるうちに
何者かたちによってその名を付与されたように思われるが
橋を掛けるに至らしめている足許のこの
薄い水と萩の群れと
この土地のところどころを染めるように点在し実を垂らす柿の木を媒介として
その名を付与するという私たちの意思の種子を
独りひとりに蒔きながら
世界というかりそめの日々のもとに
私を粒のように拡散させていくなにものかとして
永遠へと
巻き取ろうとしているのだ
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