二万余日記 © kawase hisaki 2025 All rights reserved.
銀河頌            秋の 球状のガラスに包まれた 強くはない黄色い灯り 天アンカットの 灰色を淡く帯びた頁をふくよかに抱える 黒青い地に銀の帆船と銀の波 の描かれた表紙の文庫本 それを手にして 開き 生成される特異な甘い雨と星星 のような語の連なりの数多を 薄く微睡みつつ幻視すれば この部屋を照らしている いくばくかの粒子は 何ものをも 深く 塗り重ねて また一歩近づいた世の終焉へと 半導体発明以降の落書をコマ送りするように 眠りが訪れる top (contact : info アットマーク nimanyojitsuki.blue)