銀河頌
秋の
球状のガラスに包まれた
強くはない黄色い灯り
天アンカットの
灰色を淡く帯びた頁をふくよかに抱える
黒青い地に銀の帆船と銀の波
の描かれた表紙の文庫本
それを手にして
開き
生成される特異な甘い雨と星星
のような語の連なりの数多を
薄く微睡みつつ幻視すれば
この部屋を照らしている
いくばくかの粒子は
何ものをも 深く
塗り重ねて
また一歩近づいた世の終焉へと
半導体発明以降の落書をコマ送りするように
眠りが訪れる
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